移動平均線とボリンジャーバンドを使った順張り裁量手法
今回はバイナリーオプションをやっていく上で、非常に有効な『順張り』の裁量手法をご紹介したいと思います。
いつも【忍システム】とか【忍極】を使っている関係上、『逆張り』の話が多いのですが、今回は『順張り』なので、そこのところを間違えないようにしてください。
このタイトルにある通り、『ボリンジャーバンド』そして、『移動平均線』というバイナリーオプションやFXをされている方には、非常に馴染みのあるテクニカル手法です。
この2つを使っての順張りの手法を、お伝えしていきたいと思います。
ぜひ最後まで読んでいただいて、あなたの収益アップに役立てて頂ければと思っています。
ボリンジャーバンドと移動平均線とは?
本題に入る前に、ちょっとだけ復習しておこうと思います。
ボリンジャーバンドとか、移動平均線とか、よく聞くキーワードだと思いますが、それが何を表しているのかということをしっかりと理解している人は意外と少ないような気がします。
専門的なことまで知っておく必要があるとは言いませんが、基本的なことは知識として持っておくべきだとは思いますので、復習がてら説明します。
まずは移動平均線です。
移動平均線とは、一定期間のチャートの終値の平均を算出し、それを線でつないでいった線のことです。
その目的は、ローソク足のジグザグした値動きのブレを慣らして、トレンドの方向や強さを見ることにあります。
この一定期間は、大体「短期」「中期」「長期」に分けられ、時間軸での分類になります。
時間軸の分類に決まりはありませんが、株価では5日・25日・75日に分けることが主流になっています。
バイナリーオプションであれば、5分・25分・75分と分けると分かり易いでしょう。
分類については手法のところで詳しく説明させていただきます。
次はボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンドは、相場の振れ幅(ボラティリティ)を一定期間の価格データから測定し、統計学的な観点から価格の変動範囲を予測してチャート上に表示するテクニカル指標です。
基本的には、移動平均線に『標準偏差(データの散らばりの度合いを示す値。σ:シグマで表される)』を盛り込み、その振れ幅を上下にかい離させたものになります。
1980年代にジョン・A・ボリンジャーが提唱した手法が元になっていて、考案者の名前からボリンジャーバンドと呼ばれています。
一般的には『逆張り』の指標として広がった感があるボリンジャーバンドですが、考案者のボリンジャーは、『順張り』の指標として活用することを推奨しています。
彼いわく、「ボリンジャーバンドに触れたことがシグナルではない」「バンドの外側に終値が位置していることは、トレンド発生もしくはトレンド継続とし、反転シグナルではない」と順張り指標であることを明言しています。
順張り裁量手法の3つのルールの設定方法
さてこの裁量手法ですけれども、まずルールの説明をしたいと思います。
この裁量手法には、守るべきルールが3つあります。
この3つのルール、条件すべてが成立した時にのみ、発動する事ができるものになっています。
- パーフェクトオーダーが発生した時(5,25,75)
- ボリンジャーバンドがエクスパンション(拡大)していっている
- ボリンジャーバンドのσ(シグマ)3にタッチした時
この3つの条件が全て合致した次の足で順張りエントリーする。
これが今回の前提条件になります。
ではまず、一つ目から早速行きましょう。
一つ目はPerfect Order(パーフェクト・オーダー)が発生した時です。
パーフェクト・オーダーというのは、下の写真のようになっている状態を言います。
3本の線が出ていますが、どれも移動平均線になります。
上の青い線が長期線。
真ん中の黄色の線が中期線。
そして下の赤い線が短期線になっています。
長期(青)が上、中期(黄色)が真ん中、短期(赤)が下と、この順に並んでいる状態がパーフェクトオーダーです。
色は、チャートによって変えられるので、どれをどの色にするとか、どの期間に設定するかは、この後のチャートの設定を見てください。
上の画像は下降トレンドになりますが、上昇トレンドの場合は写真の逆のパターンになります。
下から長期線(青)・中期線(黄)・短期線(赤)となります。
これが、今回の手法の一つ目の条件です。
視覚的に見ることができるので、分かりやすいと思います。
それでは、設定方法を説明していきましょう。
まずは簡単に設定できる方から説明していきます。
条件の順序は変わってしまいますが、ボリンジャーバンドから設定していきましょう。
[挿入]→[インディケータ]→[トレンド]→[Bollinger Bands]の順に選択していくと、以下の画面になります。
赤線で囲った所の数値が、σ:偏差の数値になります。
デフォルトで「3」なのでこのままOKボタンを押してください。
そうすると、ボリンジャーバンドが表示されます。
この緑色のラインがそれになります。
上側と下側と真ん中に線があります。
これがボリンジャーバンドを設置した状態になります。
ちなみに、σの値を変更すると、バンドの幅が変わります。
次は移動平均線になります。
移動平均線も同じで、設置順は[挿入]→[インディケータ]→[トレンド]→[Moving Average]の順です。
順に選択すると上の画面になります。
ただ今回の移動平均線は、短期・中期・長期の3本が必要になります。
そこで赤線で囲った箇所と、その下にあるスタイルの箇所の色を変更してください。
今回の設定としては、短期(期間:5 色:赤)・中期(期間:25 色:黄)長期(期間:75 色:青)と設定してください。
設定ができた画面が、こちらになります。
これで、順張り裁量手法の3つのルールの設定方法の2つの準備が整いました。
では次からは、実際にこの裁量手法を使っていきましょう。
順張り裁量手法のルール 3つ目を探す
今回紹介する手法には、守るべきルールが3つあるとお伝えしました。
そして3つのルールうち、以下の2つの条件をチャートで確認できるようにしました。
- パーフェクトオーダーが発生した時(5,25,75)
- ボリンジャーバンドがエクスパンション(拡大)していっている
最後に確認するのが、こちらの条件になります。
- ボリンジャーバンドのσ(シグマ)3にタッチした時
3つの条件が全て合致した次の足で順張りエントリーするとお伝えしています。
その状況をチャートで確認していきましょう。
以下の画面は忍システムの画面です。
ちょっと恥ずかしいのですが、負けている箇所があります。
その箇所を拡大してみます。
ところが、これを今回紹介する手法でやってみると、『順張り』でしっかり勝ててしまうのです。
今回紹介する、順張り裁量ルールは以下の3つの条件が揃った次の足で取引するというものでした。
その3つの条件とは・・・。
- パーフェクトオーダーが発生した時(5,25,75)
- ボリンジャーバンドがエクスパンション(拡大)していっている
- ボリンジャーバンドのσ(シグマ)3にタッチした時
でしたね。
これを上の画像に当てはめてみると、このようになります。
白い線を引いた部分が、先に挙げた3つの条件が揃っている箇所になります。
- パーフェクトオーダーが発生した時(5,25,75)
線の上で長期線と中期線がクロスして、ここからパーフェクトオーダーになっています。
- ボリンジャーバンドがエクスパンション(拡大)していっている
ボリンジャーバンドは、この下降トレンド前からエクステンションをし始めています。
- ボリンジャーバンドのσ(シグマ)3にタッチした時
線上のローソク足のヒゲは、σ3にタッチしています。
この条件に沿って『順張り』でエントリーしていれば、次の足でしっかりと勝てているのです。
順張りの手法を知っていれば、さらに勝てる可能性が増すことになります。
その前の足では、パーフェクトオーダーが起こっていませんし、『順張り』エントリーすれば勝てている足では、σ3にタッチしていませんので、条件を満たしていません。
その次の足(✖印のついた足)だと、σ3にギリギリ触れるか触れていないかなので、微妙なところではありますが、その次の足で『順張り』エントリーしていても、勝てています。
この3つの条件が揃っている次の足でエントリーすると、非常に勝てる可能性が高くなるということが言えるでしょう。
順張り裁量手法のルールの弱点
このように、本当に勝率の高い方法で、しかも今の説明でも分かるように、整った条件を探すというすごく簡単な方法です。
是非、このやり方をマスターしてトレードに活かして欲しい思います。
ただし、この条件には一つ問題というか、弱点があります。
それは、エントリーチャンスがかなり少ないということです。
先に挙げた3つの条件
- パーフェクトオーダーが発生した時(5,25,75)
- ボリンジャーバンドがエクスパンション(拡大)していっている
- ボリンジャーバンドのσ(シグマ)3にタッチした時
が全部揃うところというのは、実はそんなに多くはありません。
実際、先の条件に合わせた上昇トレンドの箇所を探してみたのですが、見た範囲では見つかりませんでした。
それくらい3つの条件が揃うのは、1日に1回あるか、無いかといった確率になってくると思います。
こうなってくると、タイミングをしっかりと捉えるためには、一日中ずっと目を凝らして見ている必要があることになってしまいます。
それができる人はなかなかいないし、それにそんな時間を使ってしまうのも問題ですよね。
でも、忍システムを使いながら、この条件を知っていれば、「今シグナルが出ているけど、これってこっちの『裁量順張り条件』に当てはまらないか?」と考えて、チェックができるわけです。
そうなれば、より勝てるチャンスが広がりますし、負けない投資を続けることができて、あなたの資産を増やせる可能性がさらに広がるのです。
まとめ
今回は忍システムや忍極のシグナルツールではなく、『移動平均線とボリンジャーバンドを使った順張り裁量手法』をお伝えしました。
記事内でもお伝えしたように、忍システムでも勝てなかった箇所に、この裁量手法を使うことで勝敗を逆転させられる可能性があるということです。
この裁量手法の条件が揃うのは、1日に1度か2度程度という厳しい確率ではありますが、忍システムなどのシグナルツールと併用することで、勝利できる可能性は一気に増すことになるでしょう。
僕らが作った忍システムや忍極は、シグナルツールの中でもかなり勝率の高いものであると自負していますが、それでも勝てない場面は出てきます。
それを逆転できる知識を身につけておくことは、決して無駄ではないばかりか、より負けない投資法を手に入れられることになります。
そうした意味で、今後もこうした裁量手法を取り上げていきたいと考えています。
また、分からないところや、「こういったの場合どうすればいいんですか?」という質問がある場合は、必ずLINE@の方まで連絡ください。
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