2019/04/12

FXチャートでの移動平均線、オススメの設定期間とは?

 

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今回のテーマは「FXチャートでの移動平均線、オススメの設定期間とは?」です。

FXやバイナリーオプションで、勝つためにチャートやテクニカル分析を学んでいる人なら一番最初に知っておくべきこととして「移動平均線」が挙げられます。

 

「移動平均線」には様々な期間や数値の設定があります。

チャートを正確に読み切れる為にも、最低限の知識として学んでおく必要があります。

なぜなら、FXやバイナリーオプション等のトレードは「ギャンブル」とは違いますので、相場の動きを分析する必要があるからです。

 

むやみやたらに感覚でのエントリー・・・

「ここだ!」と根拠のないポジションを持っていたのでは、それこそ「ギャンブル」になってしまいます。

 

「移動平均線」はその相場の動きを見極める為のもっともシンプルで非常にわかりやすいインジケーターですので、全く知識が無い方でもわかりやすくお伝えします。

 

今回の記事では読み終えた後に、あなたの勝率が5%でも上がることを期待して書いていますのでぜひ実践してみてくださいね。

移動平均線とは?

ある一定期間の価格からの平均値を算出し、折れ線グラフで表示したものです。

今現在を含む過去を遡って、その都度計算式により平均値が移動していくので折れ線グラフのようになります。

その設定した期間での合意した価格の平均値になりますので、現在進行形での相場の方向を見極めるのに最適なインジケーターとなります。

移動平均線の種類とは?

移動平均線は英語ですと、Moving Average(ムービングアベレージ)ですので、省略してMAと一般的に表されます。

多数の種類がありますが、基本的にはどれも同じような仕組みのインジケーターです。

 

過去の価格から、平均値をチャートに折れ線グラフ表示させて、相場の方向性を示しエントリーポイントを選ぶのが基本的な見方ですので、使い方は全て同じです。

 

3つの移動平均線

ここではとりわけ一般的に使われる3つご紹介いたします。

かなり広く使われてますので、しっかり覚えておきましょう!

  • SMA Simple MA 単純移動平均線
  • EMA Exponential MA 指数平滑移動平均線
  • WMA Weighted MA 加重移動平均

 

SMAは過去の数値一定期間の終値の平均値から計算しています。

例えば、5日間の移動平均線では過去5日の終値の平均値となります。

 

あくまでも「過去の一定期間の終値」なので、突発的な急激なトレンドが発生した時に、反応が遅くなってしまいます。

この平均線だけで判断しようとすると、タイミングが遅くてエントリーポイントが違っていた。

なんてこともしばしばあります。

 

EMAはSMAと似ていますが、こちらは、一定期間の直近の値を重要視しています。

SMAよりも、直近の動きも表示されますので、タイミング的にバッチリな事も多いのですが、その分ダマシも多くなってしまいます。

 

突発的なトレンドにも対応できるのですが、その反応に速さゆえにレンジ相場ですとタイミングが違っていたりして、間違えたサインを出してしまう事もあり得ます。

 

WMAは、上記の二つよりもややマイナーですが、EMAと似た動きをするものです。

EMAと同様に、直近の動きを表示してくれますが、こちらは、過去のレートよりも直近の動きを重要視しております。

 

3大移動平均線とも呼ばれているので、しっかりと使いこなしましょう。

 

それぞれの長所と短所

SMA

長所

長期的なトレンドの方向性をみるのに都合よく、実用的である。

短所

あくまでも、過去の平均値なので、直近のうごきに弱い傾向がある。

 

EMA

長所

直近の動きに対応力があるので、反応が素早く使いやすい。

短所

レンジ相場では、長所がデメリットとなり、ダマシが多くなってしまう。

 

WMA

長所

SMAとEMAのちょうど中間あたりの動きをする。やや直近の動きを重要視している。

短所

EMAと同じく、レンジ相場でのダマシが多くなってしまう。

 

 

移動平均線の期間設定では、数値が短くなればなるほど、エントリーチャンスは増えますが、その分ダマシも多くなります。

反対に、数値が長くなればなるほど大きなトレンドを読み取れますが、エントリーチャンスが少なくなります。

 

「おすすめの期間設定は?」とよく聞かれますが、これと言って決まりはありませんので、あなたがもっとも使いやすい数値でOKです。

基本的には、短期、中期、長期の3の本を表示させるのが一般的であります。

 

  • 短期5日
  • 中期20日
  • 長期70日

 

など好きなように設定できます。

ですが、初心者の方が闇雲に設定しても、正しく使いこなせない場合が多いので数値の設定には注意が必要です。

相場は世界中のトレーダーが同時に見ていて、トレンドや転換期でのトレードを行います。

一般的に広く使われている期間設定にすれば、その設定のトレーダーと同じ売買のポイントで判断できます。

その時点での相場の参加者と同じ期間設定にすればするほど、読みやすくなるということです。

 

ここで代表的な組み合わせ例をいくつか紹介します

 

5・10・25

5・20・40

5・20・70

 

20・40・200

25・75・200

 

等々

特に200日の設定は、グランビルの法則の立案者でもある「ジョセフ・E・グランビル」が、長年の研究によりもっとも信頼性が良いとされ、世界中で利用されています。

今現在でも絶大な効果をほこり、相場市場の参加者の心理状態を圧倒的に表しているので、

サポートライン、レジスタンスラインやトレンドの目安として活用されています。

 

基本的に長期のトレンドを見て、短期中期でエントリーのタイミングを選ぶようになります。

 

移動平均線の使い方

活用方法

支持線

 

抵抗線

支持線と抵抗線とは、いわゆるサポートラインとレジスタンスラインの事です。

移動平均線とは、一定期間の終値です。

このラインが、最安値を支える支持(サポート)か最高値を抑える抵抗(レジスタンス)となる場合があります。

見極める方法としては、ものすごくシンプルにわかりやすくお伝えしますと、ローソク足が抵抗線の上にあれば支持、下にあれば抵抗です。

 

このため、ローソク足が移動平均線を下から上に突き抜けた場合や上から下に落っこちた場合、又はローソク足がこのラインを目安に何度も跳ね返っている時など、ローソク足との関係性を物語っています。

この現象は設定期間で左右されますので、一番相場にあった設定期間を見つけることが出来れば、トレーダーの集団心理を把握できますので、あなたのトレードに間違いなく役立つはずです。

 

楽観エリアと悲観エリア

自分がトレードをしたい設定期間での移動平均線。

それには短期と長期があります。

短期と長期を表示することで、今現在の価格から今後の大きなトレンドの流れのどの辺りにいるのかがわかります。

 

楽観エリアとは、移動平均線よりも価格が上にあり、買った人が儲かっているエリア。

悲観エリアとは、移動平均線よりも価格が下にあり、売った人が儲かっているエリア。

 

楽観エリアにいる買いポジションの人は、そのまま売らずに利益を伸ばそうとします。

悲観エリアにいる売りポジションの人は、そのまま買わずに利益を伸ばそうとします。

 

しかし、どちらのエリアにいてもローソク足がこのラインに近づくと、利確しよう決済するトレーダーがいます。

その人数の規模によってこのラインでの反発やブレイクが行われるわけです。

ここでもローソク足と移動平均線の期間設定との関係性が非常に重要となってきます。

これは、相場の強気や弱気とも言われ、シグナルのインジケーターだけでなく、相場の方向性を見極める為にも使えます。

 

乖離率

乖離率とは、わかりやすく説明しますと移動平均線から大きく離れてしまうと戻ってくることをいいます。

移動平均線より、上にローソク足が離れすぎると「プラスの乖離率」

移動平均線より、下にローソク足が離れすぎると「マイナスの乖離率」です。

 

シンプルに重要な事だけお伝えしますと、相場がこのラインから大きく乖離した状況は長くは続かず、ローソク足は移動平均線に近づいてくる。

という基本的な考え方になります。

 

ゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線での活用方法で最も有名なのがゴールデンクロスとデッドクロスです。

ゴールデンクロスとは、短期が長期を下から上に突き抜けて交わる(クロス)事です。

価格の上昇を表してして、買いのサインと言われています。

 

デッドクロスクロスとは、その逆で短期が長期を上から下に交わる(クロス)事です。

上昇の限界値に付き、売りのサインと言われています。

 

これらの法則を「グランビルの法則」といいます。

期間を変えるとどうなる

移動平均線の期間設定の数値を変えるとどうなるか?ですが、これには明確にな数値の決まりというのはありません。

上記にも記載してありますが、

  • 数値が短い程エントリーポイントは増えますが、ダマシも増える。
  • 数値が長い程エントリーポイントは減りますが、ダマシも減る。
  • どれだけ多くの人が見ている期間設定を見抜けるか?
  • 自分がどの期間設定でトレードしたいのか?

によります。

 

そして、大切のなのは、数値ではなく、「グランビルの法則」の考え方です。

今自分が見ているチャートで移動平均線の期間設定を決めたい場合は「グランビルの法則」が成り立っているかどうかで数値を決めてください。

 

ここでは、ローソク足と移動平均線で表します。

ちょっとわかりにくいと思いますが、ローソク足を折れ線表示させています。

 

買い1

ゴールデンクロス ハイエントリー

ローソク足が下から上へのクロス

 

買い2

ゴールデンクロス ハイエントリー

移動平均線とローソク足が上昇していて、さらにゴールデンクロス。

 

買い3

支持 サポートライン ハイエントリー

ローソク足の下落を移動平均線が支えている(サポート)

 

買い4

マイナスの乖離率 ハイエントリー

ローソク足と移動平均線が大きく乖離しているので逆張りのタイミング。

 

売1

デッドクロスクロス ローエントリー

ローソク足が上から下にクロス。

 

売2

抵抗 レジスタンスライン ローエントリー

移動平均線とローソク足が下降していて、さらにデッドクロス。

 

売3

抵抗 レジスタンスライン ローエントリー

ローソク足の上昇を移動平均線が抵抗している(レジスタンスライン)

 

売4

プラスの乖離率 ローエントリー

ローソク足が移動平均線から大きく乖離しているので逆張りのタイミング。

 

移動平均線は決して万能ではないので弱点も捉えておいてください。

ここまでの流れの中で、エントリー手法について説明してきました。

こちらを使う事によって、大まかなトレンドの流れが把握出来るようになりますし、エントリーポイントもあるのでかなり優秀なインジケーターだとお伝えしました。

非常にシンプルで、かなり使いやすいことをお伝え出来たと思います。

 

「お!これ使ってれば完璧じゃん!」

「これだけで見てれば楽勝だし!」と

 

感じしまうかもしれませんが、ちょっと待ってください!

 

誰にだって長所と短所があるように、
こちらも同様に万能というわけではありません。

これを使いこなす為には長所だけでなく、その短所を知っておくことが重要なポイントです。

 

トレンドには強いがレンジ相場には弱い。

トレンド発生中には、かなり使い易いインジケーターですが、レンジ相場が長くて続くような相場は向いていません。

レンジ相場で強引に使うとダマシの連続になりますので、レンジ相場では、頼りっきりにすると痛い目を見る事がしばしばあります。

 

今の相場が、レンジ相場なのかトレンド相場なのかを見極めることが重要になるわけですが、移動平均線を使って相場を見極めるときは短期、中期、長期の複数のラインの関係性を抑えておく必要があります。

 

トレンド相場の時の動き方として、短期、中期、長期が順番に並ぶ事があります。

これをパーフェクトオーダーと呼びます。

 

3つのラインが綺麗に平行に右上がりなら、上昇トレンド。

右下下がりなら下降トレンドとなります。

 

パーフェクトオーダーとは、短期・中期・長期の3本が全ての角度が同じ方向へ一致した状態のことを言います。

パーフェクトオーダーが現れるのは、トレンド発生が強いことを表します。

 

パーフェクトオーダーは短期間でのトレンドでは発生しません。

短期間で発生した場合は、パーフェクトオーダーになる前に、それぞれがクロスしてしまいます。

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また、それぞれの角度が急であればあるほと、トレンドが強いことを意味し、トレンドが継続する期間も長くなる事になります。

反対に、レンジ相場の時はそれらが不規則にグチャグチャになっています。

 

これらを判断して、今、トレードできる状況にあるかどうか見極めるというのも1つの対処法ですね。

トレンド発生を捉えるのが遅くなってしまう。

移動平均線はトレンド発生時からその波を把握するのが得意なインジケーターです。

しかし、短所としてそのトレンドを把握するタイミングが遅れてしまう事があります。

 

この特徴でもある直近の値動きに対する反応がある程度抑えられているため、こうなってしまうわけです。

ここででてくるのが、SMA、EMA、WMAの個々のメリットを活かすわけです。

こういったメリット、デメリットを使い分ける為に、いろいろな移動平均線が開発されてきたというわけです。

 

まとめ

移動平均線の期間設定で悩まれる方は非常に多くいると思います。

FXチャートでは、世界中のトレーダー達が同じものを見て個々の思考をフル回転させてトレードに勤しんでいます。

個々の力量や資金力も全然違うと思いますが、結局は「集団心理の集合」です。

 

その心理を見極める為の、最もシンプルなインジケーターの一つが「移動平均線」です。

自分とチャートの向こう側の集団に合わせる為に、色々な数値を試してみてあなたのスタイルにあった期間設定を見つけて見ましょう。

 

あなたが移動平均線を使いこなすことが出来れば、必ず勝率が今よりも上がることは間違いありません。

ゴールデンクロスやデットクロスなどのエントリーとしてのシグナルインジケーターにもなりますし、強気弱気などの相場環境や方向性を把握するのにも、使える非常に万能なインディケーターです。

上手に使いこなせば、トレードする上で勝率を上げる為の非常に強力な武器になります。

インジケーターは個々の役割を明確にし、それぞれの特徴を活かし「なぜそれを使うのか」をしっかりと理解した上で始めて、トレード判断の根拠の一つとして見るというのが、使いこなすと言う事です。

 

ぜひ、今回の記事を参考に活用されてみてはいかがでしょうか。

 

というわけで今回のテーマは「FXチャートでの移動平均線、オススメの設定期間とは?」でした。

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