勝ちやすい通貨ペアって??【時間帯による相場の変化】

 

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今日も読んでくださってありがとうございます。

さて、先日LINEの方に質問がありました。

「勝ちやすい通貨ペアってありますか?」
「これを選んだら間違いない通貨ペアは何ですか?」

バイナリーやFXをやっている人なら、誰でも迷ったり悩んだりすることです。

 

実際にあなたも、通貨ペア選びに迷ったことってありませんか?

FXやバイナリーをやっている人なら「勝ちやすい通貨ペアの見分け方を知りたい!」と一度は考えたことがあると思います。

そこで今回は、通貨ペアの選び方や、少しでも勝つ確率を上げる方法についてお伝えしたいと思います。

 

勝ちやすい通貨ペアは時間帯によって変わる


さて、『勝ちやすい通貨ペアの見分け方』ですが、結論から言ってしまうと『コレ!』と言うものはありません。

なぜなら、それは時間によって変化するからです。

それはなぜかと言うと、通貨の価値(価格)は買いたい人と売たい人のバランスで変化するからです。

ちょっと為替市場のおさらいみたいな感じになりますが、ここでは為替市場で取引される通貨がなぜ変動するのかを考えてみたいと思います。

 

下の表は、各国の為替市場が開いている時間を示したものです。

コレを見ていただくとわかる通り、それぞれの国で市場が開いている時間は8〜9時間ほどですが、各国の市場が繋がることで、24時間いつでも取引ができます。

ただし、土日は休みですし、祝日も休みです。

 

それとコレはあくまでも標準時間による表記です。

季節によってはサマータイムを導入している国もありますので、そうなると時間が変わります。

その導入期間も国によって様々なので、注意が必要です。

 

さて、先ほど「一概に勝ちやすい通貨はコレ!と言うのは難しい」とお伝えしましたが、その理由を説明していきます。

各国には海外で取引を行なっている企業があります。

日本で言えば、自動車を海外に輸出しているトヨタや日産、家電を輸出しているパナソニックなどです。

また、海外から原材料となる資源や食品などを輸入している、丸紅や三井物産、それに住友商事ですね。

 

例えばトヨタが海外で自動車を売る場合、取引されるのは現地の通貨になります。

アメリカならドルで、ヨーロッパならユーロで取引が行われます。

でも日本の従業員に給料を払うには、ドルやユーロを円に変えなければなりません。そのため、海外で取引されたドルやユーロを、円に替える必要があります。

で、そのタイミングがいつかといえば、各国の市場が開いている時、ということになります。

 

つまり、東京市場が開いている時は、日本国内の輸出業者が海外の通貨を円に換金したり、輸入業者が支払いの為に円から取引先の通貨(特に米ドル)に換金します。

こうなると円関連の通貨ペアの動きが活発になるのです。

この事情は、各国変わりがありません。

 

となると、各国の市場が開いている時、その時間帯に一番動くのは、その国の通貨ということになるワケです。

東京市場が開いている時は『円』がメインになり、ニューヨーク市場が開いている時は『ドル』がメインに取引されます。

ロンドン市場が開いている時は、『ユーロ』や『ポンド』がメインになります。

 

これが、時間帯によって通貨ペアが変わる仕組みです。

つまり、あなたが取引する時間帯によって、メインに据える通貨が変わるということになります。

 

東京市場が開いている時なら『円』とのペアで。

ロンドン市場なら『ユーロ』、ニューヨーク市場なら『ドル』を基本通貨に考えることが基本になります。

 

ただ為替の変動は、時間帯だけでなく通貨ごとに影響を受ける要因があります。

なので次に、通貨ペア選びに影響を及ぼす様々な要因について説明します。

 

通貨に影響を及ぼす要因とは?


「為替の価格変動は、開かれている市場によってメインで扱われる通貨の種類が変わるので、その時間帯に合わせて変える必要がある」ということは、ご理解いただけたと思います。

ということは、開かれている市場を知らない状態で取引を行えば、相場の方向性を読み違えてしまうことになりかねません。

ですので、予め価格変動に影響する要因を知っていれば、相場の方向性を読み取ることも容易になり、結果として勝ちやすい通貨ペアが選びやすくなります。

 

このように知っているだけで、優位性が増す情報をキチンと把握することで勝率を上げることができますし、優位な通貨ペアを見つけることも可能になるのです。

 

為替の価格変動に影響する要因① 為替市場の取引量

BIS(国際決済銀行)データから作成

 

為替市場の価格変動に影響を与える一番の要因は、その取引量でしょう。上のグラフは、その取引量のシェア率を表したものになります。

これを見れば分かる通り、USドル(米ドル:以下USDと略)が全体の約44%と半分近くを占めて1位になってます。

USDは世界の基軸通貨であり、アメリカ以外でも貿易や金融取引に用いられますし、各国の外貨準備金としての需要も高いです。

 

2位がユーロ(以下EURと略)、3位が日本円(以下JPYと略)、4位がイギリスポンド(以下GBPと略)、5位がオーストラリアドル(以下AUDと略)、スイスフラン(以下CHFと略)、カナダドル(以下CADと略)と続きます。

取引量が多ければ、全体の量(分母)が大きいので、個々の取引量(分子)が変動しても影響度は低く、価格は安定します。

逆に取引量が少なければ、ちょっとしたことで価格は大きく変動してしまいます。

ゆえに取引量の多い通貨をメインに選べば、相場の方向性が読みやすくなり、安定した勝率を確保しやすくなるのです。

中でも、取引量の多い【USD / JPY】の通貨ペアは、ドル円という名称で初心者向けと言われて、定番(鉄板)になっています。

 

余談ですが、ちょっと面白いのが中国元がこの中に入っていないことですね。Other(その他)の中に呑み込まれています。

世界第2位の経済大国と言われる中国ですが、その通貨の信用度は国際的に見ると、AUDやCHF、CADにも劣っているのです。

この辺りの世界市場の思惑が見えるのも、為替市場の面白いところでもあります。

為替の価格変動に影響する要因② 通貨ごとの取引シェア率

各年の1日の平均取引量 単位:10億USドル

通貨ペア 2010年 2013年 2016年
取引量 シェア 取引量 シェア 取引量 シェア
EUR /

USD

1,098 27.66% 1,292 24.12% 1,173 23.05%
USD /

JPY

567 14.28% 980 18.30% 902 17.72%
GBP /

USD

360 9.06% 473 8.82% 470 9.24%
AUD /

USD

248 6.26% 364 6.80% 266 5.24%
CAD /

USD

182 4.58% 200 3.73% 218 4.29%
CHF /

USD

166 4.18% 184 3.44% 180 3.54%
EUR /

GBP

109 2.74% 102 1.90% 100 1.96%
EUR /

JPY

111 2.78% 148 2.77% 79 1.56%
AUD /

JPY

24 0.61% 46 0.85% 31 0.62%
CAD /

JPY

6 0.10% 7 0.13%

BIS(国際決済銀行)データから作成

取引量に次いで、為替の価格変動に影響を与えているのが、通貨ペアのシェア率です。

要はどの通貨ペアで取引されている量が多いかということになります。

取引量が多いということは価格が安定しているので、トレーダーや機関投資家といった専門家も多く参入しています。

つまりそれは、価格の変動が予測しやすく、儲けを得やすいということになります。

 

一方、取引量の少ない通貨ペアは値動きが激しく、経済状況にも大きく影響されます。

バイナリーオプションはFXとは異なり、ボラティリティ(価格変動幅)の大きさが利益には直結しません。

ですが、値動きが荒く方向性が見えづらい通貨ペアは、FXにもバイナリーオプションにも相性が悪いと言えます。

取引量の少ない通貨ペアではデメリットが大きくなるので、上の表に記載されている中から取引量の多い通貨ペアに絞るだけでも相場に翻弄されにくくなると言えます。

 

為替の価格変動に影響する要因③ 通貨ごとの特徴

為替の価格変動に影響する要因としての3つ目は、通貨ごとの特徴になります。

ここでいう通貨ごとの特徴というのは、『有事のドル買い』と言われるようなことを指します。

 

今、例に挙げた『有事のドル買い』とは、戦争やテロといった有事の際には、USDに買いが集中します。

これは、市場が有事のリスクを避けるために取引量が最も多いUSDを買って、リスク回避を狙うために起こる現象です。

通貨はそれぞれ、為替市場の動向ではなく、世界情勢の変化に対して影響を受ける特徴や傾向を持っています。

『有事のドル買い』もその一つです。

 

こうした通貨ごとの特徴を知って、通貨ペア選びにぜひ役立ててください。

 

JPY(日本円)の特徴

まずは自国通貨のJPY(日本円)からです。

先ほど各国の通貨の特徴を説明する際に『有事のドル買い』を例に挙げましたが、今は『有事の円買い』が主流になりつつあります。

というのも、世界情勢が不安定になった時、自分達の資本をどこか安全な国に置いておこうと投資家や資産家たちが考えた時、日本ほど経済的に安全で安定した国は他にありません。

 

事実リーマンショックの際は、それ自体がアメリカで起こったこともありますが、経済的に安定している日本円を買って、リスクを回避しようとする動きが目立ちました。

流通量では、USD・EURに続いて第3位のJPYですが、リスク回避時の信用性は非常に高いと言えます。

 

JPYは安定感が抜群です。

日本は国自体に経済力があり、技術力でも品質でも高い優位性を持っています。

何より日本製品は、世界中から信頼されています。

そうしたバックボーンがあるから、通貨価値が安定しているので、JPYは世界的に信用性の高い通貨と言えます。

 

またJPYは、超低金利通貨としても有名です。

金利が低い日本でお金を借りて、高金利の他国の通貨で投資を行うことを「円キャリートレード」言いますが、これを活用している海外の投資家は非常に多いのです。

 

こうしたことからも分かるように、JPYは突発的な値動きが少なく、安定した通貨であることが特徴になります。

 

USD(アメリカドル)の特徴

取引量No.1のUSDは、世界の基軸通貨として有名ですし、為替市場においても取引の中心です。

先ほど挙げた、通貨ペアごとの取引量(上の表)を見ても、上位6位まで全てにUSDがランクインしています。

 

そんなUSDの特徴は二つあります。

  • 有事のドル買い
  • アメリカの経済状況によって変動しやすい

先ほどJPYの特徴を説明する際に、『有事のドル買い』が今は『有事の円買い』になりつつあると説明をしましたが、それはそうした傾向が見られるという意味でもあります。

実際には、取引量の多いUSDとともにJPYも買われているのが実情で、今も『有事のドル買い』は健在です。

 

もう一つのUSDの特徴は、アメリカの経済状況の影響を受け易いということです。

影響を受けるという点では、JPYもこの後に取り上げるEURも影響を受けますが、USDほど顕著ではありません。

USDはアメリカの金融政策が大きく変わったり、雇用統計をはじめとする経済指標に対して、明確な反応を示します。

 

このようにUSDは経済指標に影響を受け易いという特徴があるので、経済指標カレンダーを常に確認するように心がけてください。
(経済指標に関しては、後日別の記事で書く予定ですので、楽しみにしていてください。)

 

EUR(ユーロ)の特徴

3つ目は、取引量がNo.2のEURの特徴です。

EURは、EU(欧州連合)で用いられている法定通貨で、1999年から導入されました。

EUは19カ国の加盟国からなる経済連合であり、EUR導入後はEU圏内の金融取引を著しく拡大し、金融統合は飛躍的に進展しました。

しかし、加盟各国の経済統合は一部で停滞しており、2009年には『EUR危機』と呼ばれるギリシアの財政赤字の危機的状況が起こります。このことにより、EURの信用は一気に低下することになります。

 

このようにEURはEU圏内の統一通貨であるため、USDやJPY以上に加盟国の経済状況の変化に影響されやすいという特徴があります。

また、変動幅もUSDやJPYと比べて大きくなりやすいのも特徴です。

 

EURは19カ国も加盟国があるので、全ての経済状況を把握するのは難しく、また経済的な問題を抱えている国も少なくありません。

先ほど挙げた、2009年に『EUR危機』を起こしたギリシア。

2010年にはアイルランドが経済破綻し、2011年にはイタリアがIMF(国際通貨基金)の監視下に入っています。

そして2013年に起こったキプロスショックと、この10年を見ても、EU内には経済的な不安定要素を抱えた国が少なくないのです。

 

そして何より、2020年にはイギリスがEUから離脱することを宣言しており、それを推し進めている与党が、先日の総選挙で過半数を獲得しています。

このことが、EU経済にとっても、またイギリス経済にとっても、新たな火種になることは間違い無いでしょう。

 

このようにEURは取引量No.2ではありますが、加盟国が複数あり、しかも経済的問題を抱えた国が多いので、USDやJPYに比べると安定しにくい傾向にあります。

特に、元々不安を抱えているので、ちょっとした経済の変化による影響を受けやすく、変動幅も大きい傾向にあるのです。

 

このように書くと、不安要素の方が大きいEURですが、USDやJPYとの通貨ペアは、USDやJPYが安定傾向にあるため、市場の動向はまだ比較的読みやすい傾向にあると言えます。

また流通量が多いことも、極端な値動きを起こさない要因となります。

 

安定性に欠けると言っても、USDやJPYに比べるとってことですので、通貨ペアの基軸にするなら、十分にアリですね。

 

GBP(イギリスポンド)の特徴

さてもう一つは、先ほども話題に上ったGBP(イギリスポンド)になります。

GBPは、主要通貨の中でも最も値動きの荒さが特徴です。

下手をすると、主要通貨では無いAUD(オーストラリアドル)やCAD(カナダドル)よりも安定しない時があります。

正直、通貨ペアとしてはオススメできません。

 

僕もチェックはしていますが、何度も痛い目にも遭ってます(笑)。

そんなGBPの傾向として、EURの影響を受けやすいというのがあります。

ただこれも、イギリスがEU離脱を行えばどうなるかわかりません。

その辺りの情勢も見ながら、ペアとして使うかどうかを決めるのがいいと思います。

 

佐々木流 通貨ペアの決め方


さてここまでお伝えしてきたことをまとめると、

  • 開かれている市場によって、メインで扱われる通貨の種類が変わるので、その時間帯に合わせて変える必要がある。
  • 取引量が多ければ価格は安定し、逆に取引量が少なければ価格の変動は大きくなる。
  • 通貨は為替市場の動向ではなく、世界情勢の変化に対して影響を受ける特徴や傾向がある。

ということになります。

 

で、これらのことを踏まえて、どの通貨ペアがいいのか? 僕、佐々木はどんな風に通貨ペアを選んでいるのか?

ということをここではお伝えしようと思います。

 

僕が通貨ペアを選んでいる基準は、勝率です。

上の画像は『忍システム』の画面ですが、こちらの勝率を僕は常に見ています。

そして、勝率が85%を超えているものしかエントリーしない

そういう自分のルールを決めて、それに従ってトレードしています。

これは僕が常々、言い続けていることを実践しているだけです。

 

ぶっちゃけ、投資で勝とうと思うのなら、データを揃えなければ勝てません。

闇雲に突っ込んでいって、勝てるほど投資の世界は甘くはないです。

様々なインジケーターやオシレーターを使うのも、また僕がYouTubeでいつも言っているラインを引くのも、過去の傾向に照らし合わせて、

 

「今がどういう状況なのか?」

「そしてこの後、どう動くのか?」

 

ってことを、しっかりと読み取れるようにするためです。

 

今回質問をくださった方も、少しでも勝率を上げるためのデータが欲しいから、僕に質問してくれたのだと思うのです。

だから僕自身も誠実に答えるために、僕がやっていることを包み隠さずに答えています。

 

忍システム』や『忍極』に勝率データを入れているのも、勝つために必要なデータを一番に示せるようにするためです。

だから僕、佐々木が『勝つための通貨ペア』を選ぶ方法は、システムが示す勝率を基準に決めています。

 

投資で勝つための武器を揃える。

それをせずに投資の世界に足を踏み入れるのは、装備もなしに狩りに出かけるようなものです。

もしあなたが、そうした武器をまだ揃えていないのなら、ぜひ一度こちらのページを見て検討してみてください。

 

ということで、『勝ちやすい通貨ペアって??【時間帯による相場の変化】』と題してお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

BOJではこの記事のように、LINEやYouTubeに来た質問にもお答えしています。

それ以外にも、使える相場のテクニックや、新たなシステムの情報などをお知らせしています。

 

『忍システム』や『忍極システム』をご購入いただいたユーザーのサポートもしっかりやっています。

他にも、実際のトレード実況や、手法の解説も行なっていますし、ユーザーさんのトレードの解説や、実践状況などもLINE@を使ってお伝えしています。

また、分からないところや、「こういった場合どうすればいいんですか?」という質問がある場合も、必ずLINE@の方までご連絡ください。

この記事のように、しっかりとお答えしていきます。

 

是非、僕らBOJを有効活用していただいて、うまくトレードをして、本当にいい人生を過ごして欲しいと思っています。

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